ヘラブナ野釣りの必携品 釣り台
へら鮒用の釣台もいまでこそ一般的になってきましたが、道具として市販されるようになったのはそう古いことではありません。初めの頃はパイプイスに座り、釣りをしていました。
スタートは、釣り師の手製で各々手作りでした。酒などを運ぶ木箱を改造したり、器用な人は木材を組合せて自製したりしました。
関西では早くから釣り堀用のスノコが発達し、うどんを入れるエサ箱などがきちんとセットできるおしゃれなスノコなどがはやりました。
野釣り用としては、多く使われたパイプイスに万力がセット出来るタイプが最初に登場し、次には足の長さが調節できるようになり、背もたれが付き、その後現在のような釣台へと進化していきました。
定番の「王座」と「銀閣」
釣台を選ぶ際に最初に考えたいのが、丈夫さです。
1日、体重が60kgを超える人間が乗っているわけですから、まずは丈夫でないとお話になりません。この丈夫さには、座る部分の他に足のグラつきがないかなどが判断基準になります。
現在市販されている釣台の中で、定番と言えるのは「王座」と呼ばれるがっちりした大型の釣台と、スノーピークの「銀閣」シリーズです。
スノーピークはフィッシング部門がダイワに移管され、「銀閣」シリーズもダイワ扱いとなるので部品の供給なども安心です。
どちらも丈夫さでは定評があり、荒っぽい使い方にも耐えてくれるのでおすすめの釣台といえます。
本格的な野釣りでは、どんな状況で釣台を使うかは予想できません。
以前、北海道の大沼に釣行した折には、太ももほどまで泥土に浸かりながら湿地帯を前進。その先に葦を束ねて足場を作り3時間ほどもかけて釣台をその上に設置したりしました。
こういった際にも、丈夫でがっちりした釣台なら安心です。
オプションパーツが豊富
「銀閣」シリーズと「王座」シリーズに共通しているのが、オプションパーツの豊富さです。
釣台は長く使う釣具です。釣り場や使い方もその時々によって変わってきます。その点、オプションパーツの豊富な製品はカスタマイズがきき便利です。
サイドテーブルや玉網掛け、フラシ掛け、継ぎ足などのパーツは必要に応じてそろえていけばいいでしょう。
胡座(あぐら)か跨(また)ぐか
釣台を選ぶ際に一番の大きな違いが、あぐらで使用するかまたいで使用するかです。
当然、あぐらのかけるタイプのほうが大型で重くなります。
おすすめは、最初にまずまたぐタイプの小型の釣台を購入します。大型のヘラバックなら、バックの中にしまってしまうことも可能です。
とくに車での移動をしない方には、このまたぐタイプの釣台が重宝すると思います。
そして釣台の使い方に慣れてきたら、あぐらをかけるタイプの大型を購入します。
その頃には、野釣りにもずいぶんと慣れてきていると思うので、釣行する場所によって2つの釣台を使い分けると便利です。
釣り台選びで気にしたいポイント
釣り台を選ぶ時に考えたいポイントがいくつかあります。
最初に書いたように重さや大きさは、もちろん大切です。
その他をいくつかあげると、まずは足の長さです。もちろん長い方が、水の中に釣り台を置いて使う時などは便利です。
ただし、これは大型釣り台でかなりハードな野釣りをする方にとっての話で、実際には普通にある70〜80cmで十分です。
またぐタイプの釣り台の場合はさらに短い足が使い勝手がよく、足がスライド式で釣り台の上に飛び出ないタイプを選びます。
もう1点大事なのが、さまざまな使い途がある拡張用の差し込み口です。パラソル万力用に使ったり、なにかと重宝します。
自分好みの釣台に
よくできている市販の釣台ですが、それでも使っているといろいろと不満な部分が出てきます。そういう点は、自分自身のアイデアで改造していくとより使いやすくなります。
登山用品のカラビナなどをぶら下げておくとそれだけで役に立ちますし、タバコを吸う方なら専用の灰皿を探してきたりします。
釣台を急斜面に設置したときは、ずり落ちないように引っ張っておくロープなども必需品といえます。
いくつかアイデアを紹介しておくと、釣台を設置した際には竿ケースを岸に離れて置いておくことが多くなると思います。
悲しいことですが、釣台に乗って夢中で釣りをしていてふと気がつくと後ろの竿バックが消えていた、などということも実際にはあったりします。
これを防止するには、釣台にバックミラー(100円ショップで買えます)を付けておくと役に立ちます。
もう1点、釣台の中には足やその他の部品を仕舞い込むと思いますが、そのしまう位置をマジックで型どりして書いておくと収納がスムーズに行きます。
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