ヘラブナ釣り 冬の底釣りで必要な、トンボを木綿糸で作る
冬場はヘラブナの活性が低く、底釣りをする事が多くなります。
この時に必要なのが「トンボ」と呼ばれる底の深さを示す目印です。木綿糸で簡単に自製できます。
トンボ用には3-4回糸を巻くだけで十分ですが、この回数を6-7回にすると、ウキ止めゴムの代わりのウキ止めとしても使えるので、作り方を覚えておくと役に立つと思います。
【1】木綿糸を用意する。20cm〜30cmほどあれば十分です。今回は見やすいように白糸を使いましたが、色は何色でもかまいません。
ただ、水に濡れると縮む性質を持っているので木綿糸が適しています。
【2】黒い糸が道糸、白い糸が「トンボ」用の木綿糸になります。木綿糸の太さは、ウキ止めを作る木綿カタン糸の6-8番を流用してもいいですし、10-20番あたりでもOKです。道糸に0.5号や0.4号などの細糸を使う方は、10-20番の細めが適しています。
【3】道糸の上に木綿糸で輪を作り乗せるようにします。
【4】木綿糸で道糸を巻き込みます
【5】木綿糸を3-4回道糸にくぐらせます
【6】3-4回くぐらせたら、木綿糸の両端をゆっくりと引っ張って徐々に締め込んでいきます。「ゆっくり」が大切です。
トンボの使い方
トンボは、ウキより上の位置にあります。通常は、2本のハリをタナ取りゴムにつけた状態で水深を測り、トップの先が1目盛出る位置にトンボを移動させておきます。
しっかりと垂直に水深が測れていれば、この状態がいわゆる「上バリトントン」です。エサを付ければ、上バリがちょうど底に着き、トップが1目盛出ている「ハズ」です。
しかし、実際にはこういう具合に上手く行く場合はほぼありません。風が出れば、水も動き道糸が水に押されて余分に目盛が沈んだり、魚が少し寄って来てエサの周りを泳ぎ回る事で底が掘れてしまったりと、いろいろな事が起こります。
ただ、トンボが無いと目安が何も無くなってしまいます。底が掘れてしまったり、野釣り場なら水位の変動もあるかもしれません。
ウキの動きが少しでも「おかしい」と思ったら、底だてを再確認してみるのをおすすめします。
そしてトンボを再度、正しい水深の目安にしてハリスの這わせ具合を調整してみてください。
段底の場合は、下ハリスにタナ取りゴムを付けて水深を測り、エサ落ち目盛分ウキ下を深くしさらにズラし幅分の水深をプラスする事で底にエサを置く事ができます。
ただこれも理屈上の話で、実際には頭で描いているタナと実際のタナがズレている事も多いです。経験上では、ズラし幅を大きく(ウキ下を深く)する事で、良くなるケースが多いような気がします。
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