ヘラブナ釣りの絡まない仕掛け ゴム管タイプ(1)

ヘラブナ釣りの難しさの一つが仕掛け作りです。単純に道糸があって、ウキがあってオモリ、ハリス、ハリの組み合わせなのですが、細かいところで各々の工夫があります。

極端に言うと板オモリの巻き方だけでも、ずいぶん違います。

ビギナーの方に参考になりそうな、ヘラブナ仕掛けを何通りか紹介しようと思います。

スポンサーリンク

すぐ釣れるように、仕掛けは竿袋に巻きつける

今回紹介する仕掛けは、シマノ 「一天」8尺の仕掛けです。柔らか目の竿ですが、オモリ位置をグリップの先より少し手元側に長くしてあります。釣り竿は、オモリ(ヨリモドシ)の位置によっても、ずいぶん印象が変わってきます

仕掛けはあらかじめ作っておき、竿先に付けてそのまま必ず竿キャップをして、竿袋に仕舞った竿の外側に巻き付けます。

こうすると、釣り場に着いた時にすぐ竿を出せるメリットと仕掛け巻きに巻いた時より、道糸に折れ癖がつきにくいという利点があります。

欠点は、うまく巻いておかないと緩んで他の竿の仕掛けと絡まったり、竿袋から外す時に結目ができてしまったりします。短竿の場合は、それほど気にしなくても大丈夫です。

リリアンに止めるのはチチ輪式

リリアン部分には長めのチチ輪式で止めています

竿先のリリアンに止める方法は、チチ輪式、直結など何通りかありますが、この仕掛けでは輪の部分が長めのチチ輪式にしています。

輪の部分が長いと、取り外しが簡単です。ただ、工夫もあって緩んで来ないように木綿糸で玉を作って、それをギュッとリリアンまで押し付けるようにします。

写真では、わかりやすいようにリリアン部分から離してあります

チチ輪式の欠点は、チチ輪を作った時にできる結び目の端糸が落とし込みなどをすると、絡むことがある事です。チチ輪を長めにしておくと、チチ輪自体が竿先に絡むトラブルは少なくなります。

木綿糸の玉の作り方は、下のリンクのページを参考にしてください。

木綿糸の玉の作り方

ウキ止めゴムとゴム管でウキを止める

ゴム管を使ったウキ止め方法です

ウキの止め方もいろいろです。ウキ止めゴムを使う、木綿糸を使う、編み込みなどが主な方法です。

さらにゴム管部分を松葉にする方法もあります。

今回は、ウキ止めゴムを使った止め方です。あらかじめ、使うウキがある程度決まっていて、足もカーボンだったらそれほど太いゴム管の必要はありません。短竿の場合はウキの選択肢が狭いのでゴム管式でも、あまり困る事はないと思います。

ウキ止めゴムの下の方を2つにしておくと、ズレる事が少なくなります

オモリとヨリモドシ部分

オモリとハリスを道糸と結ぶ部分は、工夫のしどころのある部分です。

オモリ部分は、上に絡み止めオモリを使い、その下に板オモリを使いウキの目盛り出しの調節をしています。

道糸とハリス部分には2重タイプのヨリモドシを使用しています

絡み止めオモリを使う理由は、落とし込みをする際に、オモリにハリスが絡むのを少しでも防止するためです。

その絡み防止のために、ヨリモドシと道糸を結んだ部分も余計な端糸が出ないように少し長めに切って、板オモリで巻いてしまいます。

ヨリモドシの効果がどのぐらいあるかは、ハッキリとは言えません。ただの輪環で止めてヨレが出ないという人もいるし、結束強度が高いと言って、道糸とハリスを直結にする人もいるからです。

ヨリモドシの上に板オモリ

ヨリモドシの上に板オモリを巻き、この板オモリをカットしてウキの目盛りの調節をします。

ヨリモドシと板オモリの間にもゴムを挟んで、板オモリでヨリモドシとの結び目を傷つけないようにしています。また、ヨリモドシはダブルタイプ

気を付けたいのは、道糸をヨリモドシに結んだ時に結び目からヒゲのように糸が飛び出さないようにする事です。少し長めにカットして、板オモリを巻く時に一緒に巻き込んでしまうとスッキリ仕上がります。

関連する他のおすすめページ

ウキ止めゴムの代用には木綿糸

ヘラブナ釣りの絡まない仕掛け 編み込みタイプ(2)