震生湖のヘラブナ釣り(桟橋撤去後 2021年5月取材)
大型ヘラが釣れる人気釣り場だった
かつては、「川福売店」があり、ヘラブナ用の桟橋と貸しボートがありました。
震生湖は、名前からも想像ができるように大正12年に起こった関東大震災によって出来た湖です。周囲の長さが1kmほどと小さいにもかかわらず、最深部が10m以上もあり、長竿でのちょうちん両ダンゴの釣りも楽しめる魅力的な釣り場でした。
2018年に売店の閉鎖とともに桟橋、ボートが撤去され陸釣りのみが可能に
桟橋が撤去され、ボートもなくなった震生湖の釣りは大きく変わりました。
ボート用のロープも撤去されたので、ルアーを投げるバス釣りも、ルアーの引っかかる事を気にせず投げられる事でバサーが増えました。
Google写真を見てもわかるように、震生湖の周りは豊かな緑に囲まれています。
釣り場の環境としては、とても魅力的なのですが、頭上にまで枝が伸びて長い竿を振るヘラブナ釣りではかなりポイントが絞られてしまいます。
大型釣り台が必須! 限られたポイント
釣り台が設置できて、頭上やすぐ後ろに木の枝がないところがポイントになります。
入れるところには、ほとんど釣り台を設置した痕跡などが残っているのでおおよその見当はすぐにつくと思います。
ただ、いかんせんポイントの数が限られているので3-4人で並んで釣ったり小規模でも例会などができる環境ではありません。
震生湖の固定釣り台に関して
ポイントの少ない震生湖で、さらにポイントが限定される原因の一つが固定釣り台の存在です。
震生湖には、漁協もなく公園にはなっていますが、ほぼ無法地帯といっていい状態なので、多くの固定釣り台の設置が見られました。
野釣りをよくする方ならご存知だと思いますが、この固定釣り台は、荒川水系や霞ヶ浦、津久井湖など至る所でトラブルの原因になっています。
もちろん、固定釣り台の設置自体も不法投棄や河川での工作物の設置に当たり、禁止されています。罰則もあります。
この固定釣り台でよく起こるのが、固定釣り台に乗って釣りをしていると「おい、オレの釣り台だぞ。どいてくれ」となるケースです。
このトラブルが嫌で、固定釣り台を避ける釣り人が多いと思いますが、震生湖では数少ない良ポイントに多くの固定釣り台が設置されてしまっています。
もちろん固定釣り台の設置自体が違法なので「オレの釣り台」という主張自体があり得ないわけですが、ここで喧嘩になる事も少なくありません。
震生湖を利用するのは釣り人だけではありません。ウォーキングやバードウオッチング、写真を撮る方や絵を描く方もいます。
こういった方たちから見ると、固定釣り台は決して気分の良い物ではありません。
また、子どもさんが乗って事故が起こる可能性もあります。震生湖の固定釣り台の先はすぐに急深になっているところがほとんどです。最悪のケースになる事も考えられます。その時、釣り台を設置した人はどうするつもりでしょうか。
最近は、さまざまな環境問題に対して世間全般が敏感に反応する時代になっています。現在の震生湖を見ていると、いずれ固定釣り台が問題になり、場合によっては「釣り禁止」となってしまう可能性もあると思います。
今後のヘラブナ釣りのためにも、ゴミ捨て、残りエサの投棄なども含めて、クリーンな釣りを心がけたいものです。
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