シマノ ヘラブナ竿「特作 天道」「特作 伊吹」「特作 一天」スペック表

2020年11月26日

【2020-09-24】

「特作 一天」が登場したのは2003年。「普天元 大我」にも匹敵するハイクラスとしての位置づけでした。

竿の調子は「普天元 大我」とはまったく異なる、総高野竹をめいっぱい意識した細身、軟調子でした。ただ、粘りがあるので竿の持つパワーをうまく使いこなせれば、大型へらもすんなりと浮かせる事ができました。そういう意味では、初心者ではなくベテラン向けの竿と言えます。

その後、「特作」シリーズには、「特作 伊吹」(2013年)「特作 天道」(2018年)が登場します。「特作 伊吹」は「特作 一天」の後継とも言える竿で総高野竹調を受け継いでいますが「特作 天道」は、竹竿でいう硬式胴調子を細身で実現。シマノの中でも、「飛天弓 頼刃またたき」に次ぐパワーを細身に秘めた竿です。

「特作 天道」「特作 伊吹」「特作 一天」スペック表

シマノ「特作 天道」「特作 伊吹」の特徴

「特作 天道」は7尺〜15尺、「特作 伊吹」は8尺〜16尺のラインナップになっています。

塗りは「特作 天道」が芽出し逆段塗り、「特作 伊吹」は口巻きのデザインです。

調子もまったく異なる2種類の竿で「特作 天道」はシマノの中でも「頼刃またたき」に次ぐ硬調子、「特作 伊吹」は「特作 一天」の流れを受け継ぐ総高野竹を思わせる軟調子になっています。

竿の重さも12尺の場合「特作 天道」が120gに対し「特作 伊吹」は95gとかなりの差があります。元径も10.8mmと9.6mmと「特作 伊吹」の方が1mm以上細身です。

とくに注目したいのが、「特作 天道」の11尺と15尺です。11尺は3継、15尺は4継になっています。仕舞寸法が11尺は、117mm、15尺は、121.5mmとかなり長くなっています。

ただ、この継数の竿はシマノには、他にほとんどないので、個性的な仕上がりになっていると思います。

「特作 伊吹」は、総高野竹を思わせる細身ですが、竹竿では難しい粘りを持たせた設計になっています。魚を引かずとも、溜めていれば竿の粘りが魚を浮かせてくれます。先端部が糸のように細い削り穂先を持つ総高野竹に、カーボンならではのトルクを持たせたイメージです。

「特作 天道」と「特作 伊吹」は、困ったことに標準価格が同一に設定されています。購入する側としては、どちらも魅力的な竿だけに悩むところです。あえて分ければ、「特作 伊吹」はベテランの釣り師におすすめです。掛けた魚を竿で引っ張ろうとする初心者の方には「特作 天道」が無難な選択だと思います。

「特作」シリーズカタログ

「特作 天道」カタログ ※外部サイトです

「特作 伊吹」カタログ ※外部サイトです

「特作 天道」「特作 伊吹」シマノYouTube

竿のスペック表シリーズ