32尺のヘラブナ竿がダイワから登場!

【2020-09-24】

10月に発売が開始される「ダイワ HERA R」シリーズに、ついに32尺が登場します。

ラインナップは、12尺から13本。21尺竿は97グラム、注目の32尺は211グラムとなっています。

超長尺竿なら真冬でも釣れる三島湖

カーボン竿の登場で超長尺竿が可能に

長尺の釣りは、竹竿やグラス竿が中心だった時代には21尺までが、ほとんどでした。

竿師さんに特注で22尺や23尺の竹竿を作ってもらった方が小数ですがいました。

それでも、竹竿やグラス竿で21尺の竿を1日中振り回すというのは難行苦行に近いものがありました。とにかく全体が太く重かったのです。「竿バンド」という手首に竿を固定する道具が出たのもこの頃ですね。

そこに「オリムピック」からカーボン竿の「世紀」が登場。さらにしばらくするとシマノの「飛天弓」シリーズやダイワの「飛燕峰」シリーズが登場。いわゆる軽量竿ですね。

どちらも最長尺は、30尺に設定されていました。

そして今回、いよいよ32尺の竿が出ます。9.6m 9本継ぎです。

超長尺の威力!

管理人が実際に使った事のある超長尺竿は、24尺、27尺、30尺でいずれも初代「飛燕峰」です。

24尺程度なら、少しコツはいりますが、まあ21尺が長くなっただけという感じです。河口湖で24尺で水深2mの釣りをして入れパクになったのが懐かしい思い出です。

1回目は、トップが太めの「小春」の20cmほどのウキを使いドボンです。しかし、ウキがまったく見えません、それでもウキが消えてなくなるか、ボディがほとんど出てくる大きな食い上げだけを合わせて30枚ほど釣りました。

やはり河口湖に行った2回目は、自分で高性能双眼鏡を作り持参。すると、目盛りも見えしっかりとアタリを取ることができました。

どちらの場所も、ヘラブナのいそうな芦の際を狙うのに21尺では届かず24尺になりました。

その後も、相模湖上流部の滝下での釣りでは長さ60cmほどの大型ウキに3号オモリのドボンでずいぶん活躍してくれました。43.5、45.5といった型物を数枚釣り上げましたが、最後は多分巨ゴイをかけたんだと思いますが、竿が空中で爆発するような感じでバラバラになりました。

27尺竿もやはり河口湖の浅場で使ったりして活躍したんですが、長さを痛感したのが現在ではヘラブナ釣りができない丹生湖の桟橋でした。

お気楽に考えて19尺を振っていたんですが、まるでアタリません。ある例会にゲスト参加していたのですが、会長に27尺出していいですか? と聞くとOKの返事。前の週に河口湖に行ったので、たまたま竿ケースに仕掛け付きで入っていました。

21尺でも、あまり釣れてませんでしたが27尺は別世界でした。それまでのエサにパラパラとグルテンを振りかけてエサを持たせてウキは90cmもあるPCムクです。1つの目盛りは4cmほどもあります。

水深は、たぶん7mほどだったと思います。すぐにアタリが出て4cmの目盛りを2目盛りほどググッと押さえ込みます。

もちろんガッチリと良型がハリがかり。こんなにも違うのか、と思うほど7m下は魚が濃かったです。

30尺は、相模湖でも使いましたが釣果はありませんでした。正直に言うと27尺までは、まあ気合を入れれば竿を出す気になりますが30尺は、なるべく使いたくないなー、と思ってしまう長さでした。

ただ、今回ダイワの「HERA R」 では32尺まであるので、相当に調子や振りやすさが調整されていると思います。

一番のポイントは、多少強引にでも送り込みができるかどうかです。

超長尺竿が必要とするスペース

なぜ、送り込みにこだわるかというと、回し振りの場合、それなりのスペースが必要になります。

例えば、32尺の竿には当然同じ32尺ほどの長さの仕掛けが付いています。もしこれを目一杯回すと、半径19.2mの空間が必要になります。

実際の釣りでは、なるべく竿を立てた状態で回すのでここまでのスペースは必要ありませんが、それでもかなりの空間を確保しなければなりません。

とくに後ろ側にコンクリート壁や立木があったり、頭上に枝が伸びていたりしているともうOUTです。もちろん、近くに同じような長竿を振る人がいる場合もチャンバラにならないように相当気を遣います。

こう考えると、回し振りが出来るのは、ボート釣りや釣り台をかなり前へ出しての釣りという事になります。

これが、少し腰を浮かせた状態でもいいので無理矢理でも送り込みが出来るようなら、使える範囲は相当広がります。

前に30尺は、なるべく使いたくないといったのは27尺までは、管理人でもなんとか送り込みで振り込めるのですが、30尺では無理だったからです。

今回の「ダイワ HERA R」は、32尺より短い竿は28尺になっています。重さは、わずか165グラムです。こちらは問題なく送り込みができそうです。32尺は211グラム。確か初代飛燕峰の30尺は、200グラムをギリギリ切っていたと思います。重量のバランス配分なども相当考えられていると思うので、実際に振ってみないとわかりませんが、竿の進歩を考えると使える竿に仕上がっているような気がします。

ダイワ 「HERA R」デジタルカタログ

ダイワ 「HERA R」デジタルカタログ

ダイワ「HERA R」YouTube

ダイワ公式YouTube

竿のスペック表一覧