桜の咲き始めた「奥多摩湖」に行ってみました
何年ぶりかなー、10年ぶりぐらいでしょうか。東京の奥地、奥多摩湖に行ってみました。羽田空港のある河口から多摩川を遡ります。
多摩川の水源、最初の1滴はさらに上流の笠取山で、全長約193kmの長さです。
残念ながら天候には恵まれませんでしたが、それでも都内では満開の桜がまだ咲き始めといったところです。
奥多摩湖の歴史は古く戦前から計画され1957年(昭和32年)に完成しました。正式な名称は「小河内ダム」(おごうち)で、貯水容量は約1億9000万立方メートルとされていますが、以前はかなりの大雨でも湖が濁る事はありませんが、最近では少し大雨が降ると湖全体が茶色になるので年月を経てかなり土砂が堆積していると思われます。
近くにあった桜の樹です。まだ満開とはならず、周りの山々にもチラホラとヤマザクラの開花が見られました。
JR奥多摩駅は以前は「氷川駅」という名称でした。日本が経済発展を遂げる昭和25年後半から40年代にかけては、大量に使う石灰を運び出すために奥多摩駅から出る貨物車両の数が日本でも有数の多さです。
また。昭和20年代に流行った石の収集では、奥多摩から菊花石が見つかり多くの石ハンターが集まったりもしました。
10年ほど前でしょうか? 奥多摩湖は以前は湖面より下がった部分の水を放水していました。しかし水温が低いので下流の魚などの成長が悪いという話になり、現在は湖面に近い水温の高い水を多摩川に放水しています。写真の部分は放水路ではありませんが、この部分に放水用のパイプを設けて表層水を流しています。
桜の写っている写真の奥に少し山が見えますが、たぶんちょこんと尖っている山のずっと右手に少し霞んで見えるのが1531mの三頭山だと思います。
はるか高尾山から陣馬山、和田峠、生藤山などを経て三頭山に辿りつきます。そのまま東京都で唯一の村の檜原村に下山することもできますし、奥多摩湖側に降りると浮き桟橋のあるところに出ます。
奥多摩湖へは高速道路がなく距離の割に時間がかかります。正直、都内からだと富士山の見える富士五湖の方が車なら早いと思います。
ですから、そうそう足を運ぶ機会もないと思いますが、吉川英治記念館、河合玉堂美術館、酒の醸造元が運営するレストラン「ままごとや」、吉川英治さんの奥様が始めた「紅梅苑」など見どころや食べどころもたくさんあります。整備された奥多摩湖林道で、檜原村経由で帰れば、昔ながらの養蚕農家の古民家でちょっと一休みもできます。ぜひ足を伸ばしてみてくださいね。
なお、奥多摩湖周辺の事を詳しく知りたい方には
の2冊と写真が見つかりませんでしたが「桜の湖」の3冊をおすすめしておきます。瓜生卓造さんの名著です。写真はアマゾンと繋がってないので、アマゾンで検索して探して見てください。
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